こんにちは!編集長の於あさです。
今回は「げたんは」についてご紹介したいと思います。

「げたんは」は私にとっては「=お婆ちゃん」というイメージです。
見た目は渋いお菓子で幼い頃はあまり好んで食べませんでした!
大人になると不思議なもので懐かしくたまに食べたくなります。
昔は鹿児島にいた祖母がお米や野菜などと一緒に必ず入れてくれていたのがこの「げたんは」です。
また祖父母の家に遊びに行った時にも家に置いてあっておやつの時間に食べることが多かったです。そのため「お婆ちゃん=げたんは」が強く結びついています。
今や祖母は他界し会えませんが、げたんはを食べると祖母との思い出が蘇る、大切なお菓子です!
そんな「げたんは」は鹿児島県に古くから伝わる伝統的な焼菓子です。小麦粉、鶏卵、黒砂糖などを主原料とした生地を焼き、三角形(台形)に切り分けてから、たっぷりの黒砂糖蜜に漬け込んで作られます。
◇ 歴史
げたんはの歴史は、江戸時代に薩摩藩が琉球王国や奄美地域を支配し、黒砂糖の生産を独占したことが深く関わっています。この黒糖が藩の財政を支えるとともに、鹿児島本土でも黒糖を使った食文化が広がりました。「げたんは」もこのような背景から生まれたお菓子の一つと考えられています。
かつては、米の集荷場があった横川町(現・霧島市)で集まる人をもてなすためのお茶うけとして作られた鹿児島の郷土菓子の一つ。
しかし、時代の流れとともに作り手が減り、一時期は途絶えていました。しかし、2000年以降に地元の食生活改善推進員によって再現され、再び鹿児島県民に愛されるようになりました。
◇ 形と名前の由来
「げたんは」という名前は、「下駄の歯」に似ていることに由来します。黒い色と三角形(台形)の形が、泥で汚れた下駄の歯に似ていたことから名付けられたと言われています。かつては「三角菓子」や「横川菓子」とも呼ばれていました。
◇特徴
食感と味
黒砂糖の蜜が生地にたっぷりと染み込んでいるため、中はしっとりで膨れ菓子のよう。外側は蜜が固まってシャリシャリとした独特の食感が特徴です。黒糖の濃厚で上品な甘さが口いっぱいに広がり、鼻から抜ける風味もクセになります。
昔ながらの製法で作られており、素朴でどこか懐かしい味わいです。お茶請けやおやつとして、幅広い世代に親しまれています。
懐かしいCM
昔から流れていて鹿児島県民の方は知っている方は多いはず!
夫は食べたことは殆どなかったもののCMの記憶があるようです!
鹿児島に住んだことのない私はもちろん知りません…
気になってCMを調べたんですが…出てきませんでした💦

私は載せている写真の「南海堂のげたんは」のイメージが強いですが、現在では様々なメーカーから販売されています。
鹿児島県内のスーパーだけではなく、関東でも九州フェアをしているスーパーには並んでいることがあります!
もし少しでも気になった方は手に取ってみてください!また鹿児島に行った際には一度味わってみてください!