かごログWalker

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鹿児島茶

 

こんにちは!編集長の於あさです。

今回は鹿児島茶についてです。

 

 

なぜ、今鹿児島茶について取り上げようかと思ったかというと、2025年2月18日に農林水産省から発表されたデータより令和6年産の荒茶生産量において、鹿児島県が初の全国1位となりました!!

 

4月の新茶のシーズンに新芽を摘む一番茶の荒茶生産量では静岡県が1位ですが、一番茶を摘んだ後の6月以降から摘む二番茶以降の生産量で鹿児島が追い抜いた形です。

 

また生産地別のシェア(占有率)は、首位が鹿児島で40%、次いで静岡が39%、三重8%などと続いています。

2位の静岡は、公表記録が残る1959年から首位を維持していましたが、初めて首位の座を明け渡すことになりました。

鹿児島は意外にも茶葉の産出額は2019年に1位を獲得しているなど、お茶の産地として有名なのではないかと思います!

しかし、お茶というと首位を独走してきた静岡のイメージが強い印象があるかもしれません。

 

では、改めてもう一度鹿児島茶について調べてみよう!という事で取り上げる事にしました!

鹿児島県内を田舎道を走っていると茶畑を多く見かけます。

鹿児島のお茶畑

 

鹿児島県における茶業の始まりは、800年ほど前に平家の落人が伝えたという説や、室町時代に京都の宇治から茶種子を取り寄せたなどの説があります。

江戸時代には、薩摩藩が茶の栽培を奨励し、藩内各地で栽培が広まりました。

近年では、独自ブランドとしての知名度が高まってきています。

 

◇鹿児島茶の特徴として

・温暖な気候により、早生から晩生まで多様な品種が栽培され、年間を通して安定した生産が可能です。

・桜島の火山灰により水はけのよい土壌で、他産地に比べて多くの品種のお茶を栽培する事ができる。

・南国の豊富な日射量により、カテキン類(渋味成分)が多く含まれます。

・摘採前に黒色の資材で被覆(カブセ)することで甘み成分のアミノ酸の増加を促し、甘みと渋みの調和がとれた、濃厚でコクのある風味があります。

・淹れると緑色が濃く、深みがあり美しい。

・県内北部、高冷地では、香り豊かな茶が生産されています。

・冬が暖かく春の訪れが早いことから、毎年「日本一早い新茶」が収穫されます。

 

◇鹿児島県内の主な産地

鹿児島のお茶マップ

県内全域で茶葉は生産されていますが、その中でも挙げると…

南九州市

知覧町、頴娃町、川辺町を中心に、県内最大の茶産地として知られています。

昼夜の寒暖差が大きく、冬には霜が降りるため、渋味や苦味の少ないやわらかな味になる。

特に「知覧茶」は、その品質の高さで全国的に有名です。

 

志布志市

南北に長い地理的な条件を生かし、昼夜の寒暖差が大きい冷涼な山麓地帯では香り高いお茶が育ち、平坦地帯では豊かな日差しの中で有効成分が豊富なはっきりとした味のお茶が生産されるなど色・香・味のバリエーションが豊富になる。

県内第2位の生産量を誇る地域で、28品種の個性豊かな茶葉を生産するなど近代的な大規模茶園が広がっています。
「志布志茶」は、近年注目を集めています。

 

霧島市

溝辺町を中心に茶の栽培が盛んです。

霧の多い土地で、日光を適度に遮る「霧」が発生するため冷涼で適度な寒暖の差があるため栽培に適した条件が揃っている(鹿児島県霧島山麓)。

「ゆたかみどり」を唯一単一品種のみを使用しています

 

枕崎市

海・山・川に囲まれた温暖な気候で育つため、日本の中でも早く新茶が楽しめる「走り新茶の里」とも呼ばれている。

「さえみどり」が人気で、その他には「姫ふうき」という紅茶が、英国の「グレート・テイスト・アワード」で日本人で初めて三つ星金賞を受賞している。

 

◇品種

ゆたかみどり:鹿児島県の早世品種の中で、最も栽培面積が多く、温暖地帯に適した品種です。摘採前に被覆し、深蒸しで製造することで、濃厚な旨味とコクのある味になります。

 

さえみどり:早世品種で済んだ青味の水色が特徴。旨味成分のアミノ酸含量が多く、カテキン含量が少ないので甘く感じられます。

 

あさつゆ:摘採前に被覆し、深蒸しで製造することにより、濃厚な水色と旨みが得られます。また、天然玉露とも言われています。

 

あさのか:鹿児島県で育成された品種で旨味成分のアミノ酸、渋味成分のカテキン共に多く、甘味、渋味ともに強く個性的な品種です。

 

やぶきた:収穫量に優れ、安定した品種 です。味わいは、甘み、渋み、旨味のバランスが非常に良いことで知られています。ほどよい渋みと深い甘みがあり、万人受けする日本茶です。

 

 

 

近年、全国的に茶葉の生産量は減少傾向にあるようです!原因として国内の緑茶消費量の減少や、茶農家の高齢化・後継者不足などの影響を受けているようです。

今回、荒茶生産量が2位になった静岡県も上記の理由に加えて新茶の価格低下で二番茶以降の生産に移行する動きによる生産量の落ち込みも影響しているようです。

茶農家の状況も時代とともに変化してきているのでしょう。

 

長らく首位で2位に陥落した静岡県は来年必ず首位奪還を狙ってくるでしょう!
それにより全国的に茶農家が活気づけばいいなと思います!

 

引用:

kagoshima-cha.or.jp

 

www.karen-ja.or.jp

 

 

 

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